風邪

 

所謂上気道炎(鼻、のどの炎症)です。風邪以外に扁桃炎、咽頭炎、中耳炎なども上気道炎になります。

急性上気道炎のほとんどがウィルスによるものです(90%以上)。ウィルスには抗菌薬での効果は期待出来ません。

空気が乾燥する冬場に発病しやすいです。

 

 


症状

鼻症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)咽喉頭症状(のどのイガイガ感、咽頭痛、かすれ声)が主な症状。咳や痰がみられる場合には気管支炎や肺炎に進展している可能性もある。

発熱、悪寒。大抵は一週間以内に自然治癒し、発熱も三日以上続く事は少なく、インフルエンザ以外では38℃以上になることはあまりない。


予防

①手洗い

外に出た時や、家族が風邪にかかった時手洗いうがいが大事になります。ウィルスは気を付けていてもいろんな所から拾ってきてしまうので、知らないうちに手についていて鼻や口の中にまで運んできているかもしれません。手洗いはさっさと済ませるのではなく石鹸などで10秒以上は揉み洗いをした後にしっかり水で流してあげることで付着したウィルスが効果的に落ちていきます。(アルコール消毒もお勧めです

また、うがいをする際もアーなどの声を出しながらすることでより奥まで洗うことが出来ます。

②マスク着用

人込みが多い所に行けば行くほど、ウィルスを貰う確率は増えていきます。マスクはウィルスを貰わない為や、周りに風邪をうつさない為にも必要です。マスクをする際は、鼻の周りや口周りに隙間が出来ないように自分に合ったサイズを選びましょう。またマスクを捨てる際は着用面に触れないようにしましょう。マスクをすることで保湿効果も期待できるので睡眠時などに使用するのも良いでしょう。

③温度、湿度の調節

ウィルスは寒く乾燥した環境を好みます。特に冬場は気温も下がり、乾燥するので風邪が流行する時期になります。ウィルスが感染しにくい環境は温度が20℃~25℃湿度が50%~60%ぐらいです。また家電の中でエアコンが一番乾燥しやすいのでエアコンのみで部屋を暖めている人は、湿度管理に気をつけましょう。(湿度が70%以上になるとカビが繁殖しやすくなります。)

④免疫力強化

身体の抵抗力が強ければウィルスが体内に侵入しても風邪にかかることはありません。身体が冷える事で免疫力は下がりウィルスの活動は高まってしまうので、まずは身体を温める事が大事です。もし風邪にかかってしまっても微熱程度であれば無理に熱をそのままにしている方が治りが早くなります。(微熱程度なら入浴も可能)体温が高いと身体から出ていく水分も多くなるので、スポーツドリンクなどでいつもより多めに水分補給を心掛けましょう。

また、偏った食生活や、運動不足、ストレス、睡眠不足なども免疫力の低下に繋がります。日頃から運動などを心掛けて、ウィルスに負けない身体を作りましょう。

 


 

風邪を引くと細菌の二次感染を伴う事が多く、肺炎や気管支炎などにかかる場合があります。特に体力が少なくなっている高齢者は肺炎などを発病すると危険なので、高齢者と一緒に住んでいる方は手洗いうがいなどしっかりとして家にウィルスを持ち込まないように気を付けましょう。
※38℃以上の熱はインフルエンザの可能性もあります。
※三日以上たっても症状が軽くならない場合は風邪以外の病気にかかっているかもしれないので専門医に診てもらいましょう。