温める時、冷やす時

 

痛み、重だるさ、熱感などがある場合に、冷やせばいいのか、温めていいのか、わからない時があると思います。ここに書かれてる事が絶対に正しいわけではありませんが、一つの目安になれば幸いです。

 


基本的には、急性期で炎症が強い場合に冷やす。慢性期で炎症がない場合には温めるのが良いと思います。

炎症とは、『腫脹、熱感、発赤、痛み』がある状態をいいます。(場所によって機能障害もあります。)

例えば、ぎっくり腰や捻挫をした2、3日は急性期と判断します。

ここから、腫れや、熱感が取れてきた時期を慢性期といいます。

急性期では、壊れた組織を修復するために身体から一時的に血液が集まるのですが、必要以上に集まると、痛みが強くなったり、長く続くことがあるので、冷やすことでこの症状をおさえます。

急性期の処置法

 

この時期に、誤って温めてしまうと、炎症反応がより強くなったり、痛みがなかなかひかなかったりします。お風呂に浸かって痛みが増すようでしたら、シャワーなどにして、なるべく患部を温めないように気を付けましょう。

(ご自分でマッサージするのもお勧めしません。この時期のマッサージはかなり気を付けてやらないと炎症が酷くなりますので、基本的に患部を触るのはNGです。)

 

2,3日たって、痛みや腫れが収まってきたら、次は反対に温めていき、組織の回復を促していきます。

よくぎっくり腰などで動けなくなる人がいますが、ある程度動けるようになったら家の近くを散歩などをして身体を動かした方が治りが早いです。痛みが出る動作は避けて痛くない動きをしてあげてください。筋肉は繋がっているので他の部位を動かすだけでも全身の血流は変わっていきます。

寝起きに痛みが出たりする人も、まずは痛みが出ない場所を動かして血流を良くすることで、痛みの発生を抑える事が出来ると思います。

 


 

痛みが強くなく、重だるいような、いわゆる慢性期の状態の方は、温めるだけでなく、疲労に耐えれる身体づくりも重要です。筋力や柔軟性がある方が怪我や疲れは溜まりにくいので、ストレッチや運動などを日常生活に取り入れ、少しでも疲れにくい身体にしましょう。